【新規取扱】Shuzo Matsuhashi(シュウゾウマツハシ)26AWコレクション。素材と着方から考える、生活者の服。
RETIKLEです。
今回は、新しく取り扱いをスタートしたブランド、
「Shuzo Matsuhashi(シュウゾウマツハシ)」をご紹介します。
シャツを着る。ニットを重ねる。パンツにベルトを通す。
普段、あまり意識せずにしていることですが、その何気ない動作から、服の新しい見え方が生まれることがあります。
Shuzo Matsuhashiの服には、そうした発見があります。
素材の背景と、形やディテールに込められた工夫。
今回は、入荷したアイテムと一緒にお伝えしていきたいと思います。
【ブランド紹介】
―生活者の服。衣服と体の関係。―
生活者の服。
衣服と体の関係。
アンダーウェアやワークウェア、日常的な衣服だったり動作だったりがベース。
ほとんどの人が日常的にやっていることの延長。
Designer 松橋 脩造
2016年 UAL Chelsea College of Artsへ交換留学。
2018年 多摩美術大学テキスタイルデザイン専攻卒業。
YANTORでアシスタントを経験した後、2019年からUniversity of Applied Arts ViennaでLucie, Luke MeierやGrace Wales Bonnerの元、ファッションデザインを専攻。
古着を用いた”Re-craft Series”はSwarovski Foundationによる支援を受ける。
2023年インターンとして当時J.W Andersonが指揮をとるLOEWEニットウェアデザインチームに加わる。
2025年フランスと日本をベースに自身のブランドを開始。
【2026AW COLLECTION】
ニットのコレクション
今回ご紹介するのは、コートとシャツ、そして3種類のニットです。
新しいブランドの服を見るとき、まずはその世界観を一式で着てみたくなることもあります。
もちろん、それも楽しい。
ただ、RETIKLEでは、今まで着てきた服とどう合わせるかも、同じくらい大切にしたいと思っています。
着慣れたパンツに、ニットだけを替えてみる。
いつものカットソーの上に、コートを羽織ってみる。
そのくらいの入り方でもいい。
素材の産地や作り方を知ると、服を見る楽しみは深まります。
けれど、最後には「今日はこれを着たい」と思えるかどうか。
背景を知る楽しさと、日々着る楽しさ。
どちらも大切にしながら、選んでいただきたいコレクションです。
【ITEM DETAILS】
Draped Coat in Montafoner Wool
オーストリア・Montafon地方の羊毛を使い、日本で織り上げたツイル生地を採用しています。
デザイナーがウィーンで学んでいた頃から、好んで使い続けている素材です。
羊毛は農家から直接取り寄せたもの。
染色はせず、羊の毛が持つ色をそのまま生かしているため、シーズンによって色味にも少しずつ違いが生まれます。
色を染めて揃えるのではなく、もともとある違いを服の表情として残す。
素材の話を聞くと、写真に写る色の濃淡も、もう一度じっくり見たくなります。
そして、このコートで素材と同じくらい見ていただきたいのが、後ろ姿です。
動きのある形を目指したパターンによって、背中には大きなドレープが生まれています。
裏地には、後ほどご紹介する「Shirt in Cotton Wool」と同じコットンウールを使用しています。
原毛の素朴な表情に、布が流れるような形。
この組み合わせが、とてもいいと思います。
野性味のある素材だからといって、着方まで無骨にまとめる必要はありません。
個人的には、黒のニットとすっきりしたパンツで、コートの形をそのまま見せたいところです。
前を開けたときと、閉じたとき。
正面から見たときと、少し横を向いたとき。
ぜひ鏡の前で、いくつかの角度から確かめていただきたい一着です。
Shirt in Cotton Wool
続いては、コットンウールのシャツです。
浜松で織り上げた、コットン88%・ウール12%のタイプライター生地を使用。
洗いをかけ、芯地はふらしで仕立てることで、自然なふくらみのある表情に仕上げています。
シャツを着たいけれど、きちんとしすぎるのは少し違う。
そんな日に、このアイボリーを選びたくなります。
襟のある服としての端正さは残しつつ、生地のシワまで楽しみながら着る。
まずは裾を出して、普段のパンツに合わせるくらいがよさそうです。
細やかな運針に、前ウエストを細く取った身頃。
そして、カフスが内側へ傾くように設計された袖。
柔らかな生地の雰囲気の中に、こうした細部の工夫が重ねられています。
目立つ装飾があるわけではありません。
そのぶん、袖を通したときの形を丁寧に見てみたくなります。
個人的には、少し太さのあるスラックスに合わせたい。
ボタンを上まで留めるか、ひとつ開けるか。裾を入れるか、そのまま出すか。
何かを足す前に、まずは一枚のシャツの中で、その日の着方を探してみてください。
Belt Slit Knit in Mérinos d'Arles
こちらは、ベルトと一緒に考えていただきたいニットです。
フランス・アルル地方のウール糸を使い、日本で編み立てています。
膨らみのある、もちっとした表情と、落ち感のあるシルエットが特徴です。
中央には、パンツのベルトを通すためのスリットが設けられています。
ニットを着たら、その下にベルトが隠れる。
普段ならそれで終わるところを、着方の工夫に変えているのが面白い。
ニットそのものに大きな装飾を加えるのではなく、手持ちのベルトが、服の見え方に関わってくる。
こうした考え方に惹かれます。
まずは、普段使っているベルトで試してみてください。
細いベルトで控えめに見せるのか。
少し存在感のあるバックルを合わせるのか。
同じネイビーのニットでも、合わせるものを考える楽しみが広がりそうです。
もちろん、毎回ベルトを見せる必要はありません。
そのまま着る日があってもいいし、今日は少し変えたいと思ったら、スリットを使ってみる。
ひとつの着方に決めつけず、付き合っていきたいニットです。
Cable Knit in Mérinos d'Arles
同じく、フランス・アルル地方のウール糸を日本で編み立てたケーブルニットです。
膨らみのある素材に、大小のケーブルが複雑に絡み合う編み柄。
左右対称に整えるのではなく、有機的な動きを残した、非対称の構成になっています。
ケーブルニットという、見慣れた服。
けれど、柄を目で追っていくと、思っていたところに同じ形が現れない。
この、少しだけ予想から外れる感じが好きです。
遠くから全体を見て、近づいて編み柄を見る。
写真でも、ぜひ両方の距離でご覧いただきたいと思います。
合わせるなら、まずは無地のパンツで。
ニットの編み柄を見せるように、ほかの部分はシンプルにまとめたいところです。
先ほどのアイボリーのシャツを重ねて、襟元に少し明るさを足すのもよさそうです。
柄のある服だからと、特別なコーディネートを考えすぎなくてもいい。
手持ちのグレーのニットと同じ感覚で合わせてみて、
そのうえで、編み柄の違いを楽しんでいただけたらと思います。
Bracelet Knit in Wool
最後にご紹介するのは、Bracelet Knit。
Super120sのウール糸を使い、日本で編み立てたセーターです。
紳士服に使われるような、細く柔らかなウールの表情が特徴となっています。
こちらは、ぜひ袖口までご覧ください。
袖のリブとの境に、小さな刺繍が入っています。
刺繍は、置く位置が変わることでアクセサリーのようにも見える。
そんな発想を反映したディテールです。
大きく柄を入れるのではなく、手元に小さなポイントをつくる。
服全体の印象を変えてしまうほどではないけれど、着ている本人はそこを気に入っている。
そういう服との付き合い方も、いいものだと思います。
ずは一枚で、手元を見せて着たい。
少し季節が進めば、ジャケットやコートの中に合わせて。
そのときも、袖口をどのくらい見せるか、少し気にかけてみてください。
普段はニットの色や形から選ぶ方にも、今回は「この袖口が好きだから」という選び方をしていただけたら嬉しいです。
素材から選んでもいい。
形が気になって、袖を通してみてもいい。
ブランドの背景を知ることは楽しいですが、それが服を選ぶ条件にならなくてもいいと思っています。
まずは、いつもの自分の服と一緒に考えてみてください。
着てみて気になったところを、もう少し見てみる。
なぜこうなっているのか、店で話してみる。
Shuzo Matsuhashiは、そうやって少しずつ知っていただきたいブランドです。
店頭では、素材の違いや細かなつくりも含めて、ご紹介できればと思います。
ぜひ、気になる一着からお試しください。
Retikle オカモト
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